食物アレルギー・口腔アレルギー症候群

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食物アレルギー

食物アレルギー

食物アレルギーは年齢によって主な原因は異なり、ものによっては次第に耐性を獲得して食べられるようになる場合もあります。
どの食物に反応するかを正しく判断することが大切で、過剰な除去は成長に影響を及ぼす場合もあり、注意が必要です。

当院では詳細な問診と特異的IgE抗体検査と皮膚プリックテストでアレルギーの有無を診断しています。特に新生児・乳児には「イムファストチェック」を用いて、わずかな採血で迅速な(約20分)診断を行っています。

なお、食物経口負荷試験に関しては専門機関を紹介しています。
治療は原因療法としての食事指導と対処療法として症状出現時の薬物療法を行います。
特にアナフィラキシー出現に対応するため「エピペン」の処方を行っております。
詳細は「アナフィラキシー」の項目をご参照ください。

口腔アレルギー症候群

口腔アレルギー症候群

口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome, OAS)は口腔粘膜に限局する即時型のアレルギーです。原因食品は生野菜や果物であり、患者さんの多くが花粉症を有しています。
症状は果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇、舌、口の中や喉の起こるかゆみやしびれ、むくみなどで、時に腸管症状やアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

診断は病歴および特異的IgE抗体検査で行いますが、補助診断としてはprick-to-prick testを行います。治療の基本は当該食品の除去ですが、多くの食品は加熱処理によって経口摂取が可能になります。
症状は抗ヒスタミン薬投与で軽減されます。